山飯シリーズです。
数年前、山の帰りに寄った銭湯のテレビで山小屋グルメ特集を見てから、密かに山飯を追いかけ始めました。
数年前ですが、2021年の10月に行った安達太良山(くろがね小屋)の山飯をご紹介します。
とはいっても、くろがね小屋は老朽化による建替え工事で2023年3月31日で営業を中止しています。
今回ご紹介するのは改装前のくろがね小屋です。
安達太良山について
日本百名山でもある安達太良山(標高1700m)は磐梯朝日国立公園内の南端に位置する活火山です。
紅葉、火山の景観が見られるこの山は多くの登山者に愛され、「万葉集」や高村幸太郎の「智恵子抄」にも登場します。
登山コースもたくさんありますが、ゴンドラリフトで標高1300m付近まで上ることもできます。
麓には安達太良山に源泉を持つ岳温泉もあり、下山後の疲れを癒してくれます。
駐車場と当日歩いたルート
登山口は最もポピュラーとされている「奥岳登山口」を利用しました。
薬師岳を通り安達太良山に登る周回ルートがメジャーなようですが、
目的がくろがね小屋のカレーを食べること、連休にもかかわらずおそがけに山小屋を予約していたため
1日目はくろがね小屋までで宿泊し、2日目に安達太良山からあだたら高原スキー場方面に下山しました。
天気はよくありませんでしたが終始紅葉が美しく、晴れた日にまた来たいと思える山でした。
駐車場はあだたら高原リゾート駐車場を利用(無料)。1000台利用可能。
山行レポ
(1日目)
スタートは奥岳登山口から。
12:30頃に駐車場に到着。
平日で天気はいまいちですが、紅葉シーズンなこともあり駐車場は8割埋まっていました。
はじめて来たのでこの紅葉が何割どうだとかは分かりませんが、標高をあげるごとに木々が色づきます。
くろがね小屋は目の前なのに紅葉に目を奪われ、出発が遅かったにも関わらずなかなか目的地に着きません。
3時間ほどでくろがね小屋に到着。くろがね小屋の名前の由来にもなっている黒い鐘です。
1日目はくろがね小屋に宿泊しました。(小屋の様子とお目当てのカレーは後ほど)
この日見た最後の青空です。
(2日目)
5:00起床、6:00に朝食を食べ安達太良山へ向かいます。
天気はイマイチ。いや、だめかも。
有毒火山ガスのため通行禁止のルートがあります。
霧雨の中、山頂の乳首がみえました。(乳首山と呼ばれているようです)
登山道は整備されており非常に歩きやすいのですが、何分天気が悪くあまり印象がありません。
きっと晴れていたら最高の景色だったのだろうと思いながら、そそくさと山頂を退散しました。
薬師岳の近くに智恵子さんの「ほんとの空」がありました。
雨足が強まり泥だらけで下山。
次は晴れ空を拝みたいです。
お目当てのくろがね小屋(改装前)と夕食のカレー
趣きのあるくろがね小屋の外観。
レトロな雰囲気が変わってしまうのは残念ですが、維持するためには仕方がないこともありますね。
チェックインなどをする受付兼売店です。
福島のお酒やふくしまが誇る(?)桃のジュース、くろがね小屋グッズが買えます。
宿泊費は1泊2食付きで6,600円(暖房費込みだと7,000円)。
安すぎ!
むかしの看板や花などの写真が飾ってあります。
夕飯に呼ばれたときにこの階段をかけおりるワクワク感といったら。
階段の奥には温泉、トイレがあります。
温泉は源泉かけ流しです。
宿泊者は何度でも入れます。4回入りました!
宿泊者の中には温泉だけ入りにくるファンも。
なるほど、入ってみると体の芯からあたたまります。
日帰り入浴も可能。(改装後もそうだと願って)
いよいよ夕飯の時間です。
宿泊者が多く、2部制でも満席。
2階の宿泊部屋から1階の食堂を覗くと、お目当てのカレーが!
シンプルなカレーですが、美味しすぎておかわりしました。見た目も良し。
夕食の後は食堂で他の宿泊者と山の話などをしながらついつい夜更かし。
部屋は相部屋、コロナの時期で寝具は持込でした。
翌朝の朝食は優しめ。
くろがね小屋の温泉とカレー、最高!また絶対来たい。
おまけ
翌日は会津の名所の大内宿で名物「ねぎそば」を食べました。
ねぎでそばが食べられるか!と思ったけど、普通に食べられました。
カレーを見ると、今でもくろがね小屋のあのカレーが食べたくなります。
改装後にまた行かなくては。
できれば晴れの日に。