登山といえば、気がかりなのはトイレ問題。
アルプスや八ヶ岳など標高が高い山でも山小屋や登山口にトイレがありますが、山のトイレの維持管理はなかなか手間がかかります。
フランスのシャモニーの麓からロープウェイで行ける標高3842mのエギーユデュミディ(Aiguille du midi)。
山頂にあるエギーユミディ展望台からはモンブランやグランドジョラスなど、ヨーロッパアルプスの絶景を一望できます。
日本で一番高い山は富士山で標高3776mですが、その富士山より高い所までロープウェイで一気に上がれるのは驚きです。
さらに驚いたことに、こちらはレストランまで完備しており、トイレは水洗でトイレットペーパーも流せます。実際に入ってみると臭いもなく綺麗でした。
日本でもミネラルウォーターが販売され、水源が豊富できれいなイメージがある本場のアルプスですが、付近にあるコスミック小屋のトイレ、掃除、料理にはクレバスの雪解け水を使用しており、やはり山において水は貴重な資源です。
ちなみにモンブランの麓の街には公共の水飲み場もあり、美味しいミネラルウォーターが汲めます。さすがはアルプスです。
シャモニーに訪れた期間中、少しだけトイレを意識してみることにしました。
こちらはシャモニーで人気のハイキングコース上にあるラックブラン小屋です。
周辺には湖がたくさんあり、湖面に反射する山々を楽しめます。
トイレは水洗でシャワーもあります。
日本の山のチップ制トイレと同じく、宿泊者以外が使用するにはお金がかかります。
トイレマークにユーモアがあります。
多くのハイキング客が立ち寄る人気の山小屋でした。
山の帰りに街を歩いているとスポーツクライミングのワールドカップに出くわしました。
決勝会場にはたくさんの人がかけつけ、大にぎわいを見せていました。
日本人選手も出場しており、国境を越えた会場の声援に温かい気持ちになりました。
少々オープンですが、木材で作られており景観に配慮した仮設トイレがありました。
ヨーロッパの街中では公衆トイレにお金がかかるのが一般的です。
トイレに行きたければカフェに入りお茶を飲むなんてことも。
街の主要駅や観光地の駐車場の付近には無料の公衆トイレもありますが、紙があったりなかったり。
シャモニーではありませんが、フランスのトイレで一番衝撃的だったのは予想外にも病院のトイレでした。
観光地にきれいなトイレがほしいと願う気持ちは、世界共通のようです。
トイレに対する観光客の意識がそれだけ高いことが分かりました。
避けて通れない道だからこそ、ありがたいことです。
おまけで、トランジットで利用したドバイ国際空港のトイレです。
トイレ内は清掃が行き届いています。
見覚えのあるTOTOの横に、見慣れないシャワーがあります。これはイスラム圏独特のウォシュレットだそうです。お祈りの前に手足を清める場所もありました。
いざ注目してみるとトイレにも色々な文化を感じられ、面白い旅になりました。