


2025年正月。長崎県から移動し佐賀県へ。ずっと行ってみたかった吉野ケ里遺跡へ行ってきました。

吉野ケ里遺跡は、佐賀県西部、佐賀県神埼市と神埼郡吉野ヶ里町にまたがる脊振山南麓の段丘上にある弥生時代の遺跡で佐賀駅から約13㎞。一般道を利用しおよそ20分で行くことができます。
1989年、吉野ケ里に工業団地を作るために事前発掘調査を行ったところ、中国「魏志倭人伝」に記された邪馬台国を思わせるような壕や竪穴式住居が発見され、当時空前の考古学ブームとなりました。

その後工業団地建設計画は中止され、現在は吉野ケ里歴史公園として一般公開されています。
広大な敷地(ほんとに広いです!)には、王などの支配者層が住んでいたとされる「南内郭」、祭祀などが行われていた「北内郭」、高床式倉庫が並ぶ「倉と市」、歴代の王の墓が埋葬された甕棺(かめかん、棺として作られた大型土器)が見られる「北墳丘墓」などが復元されており見どころ満載!また「弥生くらし館」では、勾玉づくりや石包丁づくりなど数百円でワークショップも楽しめます。
遊具やグラウンドゴルフの設備のある芝生広場では、ピクニックをしながら屋外遊びを楽しむこともできます。(イベントも行われているそうです)

現在も公園の北側では発掘調査が行われており、今後「世紀の大発見!!」があるかもしれません(^^)♪




堀だけでなく鋭く削った木杭を張り巡らし敵の侵入を防いでいました。



左手のベッド状遺構はプライベートな空間であったと考えられています。





4棟の物見櫓では兵士が南内郭への侵入者を厳重に見張っていたと考えられています。




こうした造りは古代中国の城郭都市に多く見られ、中国の影響を大きく受けていることを示しています。

クニの重要事項の決定や祭祀が行われていたと考えられています。


「主祭殿」の内部は見学することができますが、聞きたいことがありガイド職員さんと話をしてたら、時間が無くなり見学できず。。。内部の写真は吉野ケ里歴史公園HPからお借りしました。見学できなかったのは残念でしたが、ガイド職員さんから貴重なお話しを聞けました。(内容は最後の写真で↓)

2階では王やリーダーが集まってクニの重要事項を決定していました。
3階は祭祀性の高い場所であると考えられ、先祖の霊のお告げを聞く祈りを行い、
その結果は2階のリーダーたちに伝えられ、会議が進められていたそうです。

大型の甕棺からは有柄銅剣やガラス製管玉が出土しました。

鳥居の原型か?と思い聞いてみたところ、そういう説もあるとのことでした。
古代より鳥は霊的なものと解釈されており、今でも東南アジアでは、同様な鳥型が村を見守っているそうです。
吉野ケ里遺跡は、約700年続いた弥生時代全ての時期の以降や遺物が発見されており、小さなムラが大きなクニへと変化する一連の過程がわかる珍しい遺跡です。
歴史、特に考古学に興味のある方はぜひ一度訪れてみてください!
【吉野ケ里観光情報】
吉野ケ里歴史公園 https://www.yoshinogari.jp/
吉野ケ里町観光情報https://www.town.yoshinogari.lg.jp/lifeinfo/soshiki/shoukou_kankou/1/3/2062.html