前回2021年に納入した「富士山御殿場口新五合目」の実績をご紹介しましたが、そのほかの世界遺産にも何件か採用いただいています。
今回は世界遺産に採用された(使われていた)土壌微生物膜合併処理浄化槽「ソフィール」の納入事例をご紹介します。
そこにキレイなトイレがあったなら…。
どこに行くにも「キレイなトイレ」って大事ですよね。
コンテンツ
白神山地(青森県・秋田県)【世界自然遺産】
白神山地（しらかみさんち）は、日本の青森県南西部から秋田県北西部にかけて広がる山岳地帯で、1993年に日本で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されました。
手つかずのまま残っている広大なブナ林と、多様で希少な生態系が残っており、自然保護のために保全が行われています。
自然の宝庫の白神山地の数カ所に、ソフィールと発電システムを納入いただいています。
山岳地域では携帯トイレが推奨されていますが、水洗トイレがあるともっと訪れやすいですね。
紀伊山地の霊場と参詣道(三重県・奈良県・和歌山県)【世界文化遺産】
奈良県下北山村の前鬼でもソフィールを使用いただいていました。
前鬼には、日本の滝百選に選ばれた不動七重の滝など、たくさんの見所があります。
紀伊山地（きいさんち）は、日本の和歌山県・奈良県・三重県にまたがる広大な山地で、2004年にユネスコの世界文化遺産として登録されました。
「霊場（れいじょう）」と「参詣道（さんけいみち）」とは…
紀伊山地は古くから自然信仰の精神で、仏教伝来以降、山岳修行の場となりました。
山岳修行により神秘的な力を手に入れ、救済を目指す「修験道」や、神道と仏教の二つの信仰が合わさった「神仏習合」、後に「浄土宗」として大衆に広まる「末法思想」などの流行を経て、紀伊山地の霊場としての性質がよりいっそう強まりました。
この地が重要視されるようになった背景には、太平洋に張り出す紀伊半島と、その南北に走る標高1000～2000m級の山脈という独特な地形、気候や植生が関係しています。
この特性により生まれた多様な信仰の場を「霊場」といい、それらを結ぶ道を「参詣道」と呼びます。
紀伊山地の霊場である｢吉野・大峯」、「熊野三山」、｢高野山」のうち、「高野山」は日本三大霊場といわれ、毎年たくさんの方が訪れています。
トイレ設置以降、山岳信仰に拘らず、登山やハイキングなどの前後にたくさんの方に使っていただけたのではないでしょうか。ありがとうございました。
石見銀山遺跡とその文化的景観【世界文化遺産】
「石見銀山遺跡」は島根県大田市にある日本の歴史的な鉱山遺跡で、2007年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
石見銀山は16世紀から20世紀初頭まで稼働していた日本有数の銀山で、最盛期には世界の銀の約1/3を産出していたとも言われています。
当時の日本が銀の生産を通じて東アジア・東南アジア・ヨーロッパとの貿易に深く関わっていたこと、鉱山や精錬所、外港として重要な役割を果たした鞆ヶ浦(友漁港)、沖泊、温泉津港の文化的景観、燃料や坑道を支える支柱にするために計画的に伐採植林するなど、環境に配慮し自然と共生した鉱山運営を行っていたことが、採用の要となりました。
この石見銀山を学べる施設「石見銀山世界遺産センター」とその周辺の鉱山跡を巡るポイントに、環境に配慮したソフィールを採用いただいています。
小笠原諸島(東京都)【世界自然遺産】
小笠原諸島は、東京都に属する南の島々で、2011年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
隔離された島で独自の進化を遂げた生態系を持つことから、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれ、貴重な自然が多く残る場所です。
小笠原諸島は約30の島々からなり、主要な有人島は「父島」と「母島」です。
メグロ、オガサワラオオコウモリ、固有のカタツムリや昆虫類など、約480種の固有植物、100種以上の陸産貝類、固有昆虫などが存在しています。
ソフィールを導入した父島では、ホエールウォッチングやダイビングも人気です！
境浦園地、宮之浜園地には雨水を再利用できる雨水貯水・活用システム「アメリオ」があり、手洗い水、トイレの清掃水として活用されています。
富士山 信仰の対象と芸術の源泉(山梨県・静岡県)【世界文化遺産】
冒頭でご説明したとおり、2021年に「富士山御殿場口新五合目」にソフィールを納入しました。
2013年に富士山が世界遺産に登録されたときに、富士山＝世界遺産だと思っていましたが、実は「文化遺産」として世界遺産に登録されています。
これは富士山が「自然の美しさ」だけでなく、「信仰」「芸術」「文化」に深く関わってきた象徴的な存在だからだそうです。
たしかに富士山といえば、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵にも多く登場し、銭湯などにも描かれている印象があります。
高速道路などから富士山を見ると、ことばには形容できない美しさから、やっぱり富士山だなと思います。
SDGsの「6 安全な水とトイレを世界中に」にもあるように、日本だけでなく海外からもたくさんの登山者や観光客がきますが、やはりきれいで誰でも使えるトイレがあると安心です。
ソフィール(＆ミニソフィ)動画、あります！
富士山御殿場口新五合のソフィールの実績については、下記記事をご覧ください。
https://sofil-kyokai.com/?p=3158
ソフィールの特設サイトはこちら
https://www.alcoinc.co.jp/sofil
ソフィールのプロモーション映像
https://www.youtube.com/watch?v=q3C5iVPkoC8
ソフィールなら、季節変動の大きい施設でも安定した処理能力を発揮できます。
たくさんの観光客がきてくれる場所で、自然や文化など、大切な遺産を守りたいからこそ、環境にやさしい施設がいいですね。
