2023年10月14~15日にいなべ市の宇賀渓で開催されたトレイルランニングレース「Nordisk Mountain Trail INABE」の大会コースを歩いてきました。
大会概要
「宇賀渓」は三重県と滋賀県の県境に位置する鈴鹿国定公園で、今大会のコースである竜ヶ岳登山や砂山、滝めぐりと様々な自然や景色を楽しめる玄関口です。
この大会はいなべ市とデンマークのアウトドアメーカー「Nordisk」(ノルディスクジャパン)の共催で開催されました。
大会当日に選手のみなさんを間近で見て、実際にルートを歩いてみたくなりました。(走る勇気はない)
今回歩いたロングコースは距離約23.5km/累積標高 約2,440mと距離の割に累積標高が高い印象です。
2023年4月に宇賀渓にオープンしたNordisk Hygge Circles UGAKEIからスタートし、遠足尾根登山口から大鉢山経由で青川公園(青川峡キャンピングパーク)に降ります。
いなべ市北勢町の民家の横を通り過ぎ孫太尾根登山口から再び入山、藤原岳には向かわず多志田山の分岐で治田峠方面へ折れ、鈴鹿セブンマウンテン「竜ヶ岳」山頂に向かいます。
竜ヶ岳からは表道登山道で石榑峠へ降り、国道421号旧道から砂山を通り再び宇賀渓に戻りゴールです。
最初のエイド、関門の青川公園から次の石榑小峠まで距離が離れており、補給やリタイアをするにしてもエスケープルートが取りづらそうだとは思っていました。特に大会当日は悪天候でダートコース状態。
実際に歩いてみると少しガッツが必要ですが、縦走路としてはなかなか面白いルートでした!
大会当日の様子
ロングコースのトップの選手です。
※大ガレは地すべりで多くの亀裂が発生しており、2024年5月現在大会コースの迂回路は通れません。
今回は新たに設置いただいた新迂回路を通行しています。
強風と雨の中たくさんの選手が通過します。時折晴れ間がのぞき虹が見えることも。
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それでは、実際に歩いてみたレポです。
宇賀渓の玄関口にある観光案内所「竜のコバ」では宇賀渓の自然や地質も学べます。
いなべの渋山「大鉢山」の三角点です。渋いです。
このコースは藤原岳には行きません。
青川峡に降り早速ロードになりました。
シマウマがいました。
東海地区を拠点とする海藻を加工する会社の工場だそうです。
藤原岳を見ながら孫太尾の登山口に向かいます。
春の孫太尾はお花散策で有名ですね。
珍看板!今回は藤原岳には行かないので悩まないで済みました。
2023年の秋頃にいなべ市の登山道看板が新しくなりました。
多志田山(たしだやま)につきました。
独立峰は「なんとか山」と名付けられていることが多く、峰が連なる山脈の山頂は「なんとか岳」と呼ばれることが多いそうです。そうでない山もあるそうです。
多志田山分岐からは藤原岳ではなく治田峠方面に折れます。
だいぶ看板が付き迷いづらくなりましたが、同じような景色が続くため迷子注意です。
治田峠分岐から竜ヶ岳方面です。
ヴィクトリーロードという感じがして走り出したくなります。
大会の選手もここに来てやっと安心できたのかな、などと想像しながら歩きます。
竜ヶ岳の山頂までの道は保全のために一部階段とトラロープで整備してあります。
雨が降ると登山道が滑りやすく登山道を脱線しがちですが、歩きやすい道を行けば行くほど苔や笹などの植物が枯れてしまい、その度に土がむき出しになるためキリがないようです。
竜ヶ岳山頂!
どこのどなたが作っているのか気になる気合いの入った鈴鹿セブンマウンテン看板が増えました。
(2023年12月の写真です。今は強風に打ちひしがれたのか直置きになっています。)
大会では大ガレ付近を通過されていましたが、2023年8月の嵐で大ガレの崩壊拡大が確認されたため、
新迂回路を通ります。迂回路の迂回路。
いつかまた迂回路の迂回路の迂回路になったりするんでしょうか。
悪天の際は滑りやすく、滑った先は急斜面のため要注意です。
石榑峠に新設されたバイオトイレです。(環境保全協力金100円)
自動水洗式というものでしょうか。
冬じまいのためか使用中止になっていました。
石榑峠からはロードを下り、石榑小峠から砂山山頂へ。
砂山付近の展望台からの夕日。
砂山も整備がされています。
赤松の階段は松茸のにおいがしてお腹がすきます。
宇賀渓に戻ってきました。
下りで体が冷えたため、森のカフェ&ギャラリーコナラさんに滑り込みました。
いただいた甘酒は優しい味とショウガで心身ともに温まりました。
改めて、天候さえよければ気ままに歩くにはとても良いルートでした。
宇賀渓観光協会
https://ugakei.info/